工事内容

機械式継手工事

機械式継手工事は、機械的に鉄筋をつなぎ合わせる継手工法です。
あらかじめ高強度モルタルなどを充填した鋼管スリーブ内に鉄筋を挿入し、充填された高強度モルタルを介して力の伝達を図る継手や、ねじ節鉄筋にスリーブ鋼管内にねじ加工したものに鉄筋を挿入して高強度モルタルをグラウド(モルタルなどを後から注入する)して一体化を図る方法が多く用いられます。

鉄筋ガス圧接工事

鉄筋端面同士を突合せ、鉄筋軸方向に圧縮力を加えながら突合せ部分を酸素・アセチレン炎で加熱し、接合端面を溶かすことなく赤熱状態にし、膨らませて接合した継手法です。
鉄筋は、鉄原子(Fe)と炭素(C)が混ざり合った鋼でできています。鋼中の原子は、常温では大変安定した状態にあり規則的な配列をしています。
ガス圧接は原理的には、この結晶間の結びつきを利用して鉄筋と鉄筋を結合するものです。接合に際して双方の原子が再配列しやすいように加熱を行います。
熱を加えることにより、原子は活発な運動を始めると同時に結晶の構造も変え、それまでの結合を断ち切り拡散、つまり原子の混ざり合いを始めます。その結果、双方の接合面が一体となり鉄筋の断面積100%の接合が可能になります。

エコスピード工法(高分子天然ガス圧接接手工法)

エコスピード工法は国土交通省・新技術情報提供システム(NETIS)登録の工法で、従来のガス圧接工法に用いるアセチレンガスに替わり、クリーンな天然ガス(エコウェルガス)を用いた新しいガス圧接工法です。
環境性や安全性に加え、還元材の新技術により作業性の向上と不良率低減の実現を可能にしました。

エンクローズ溶接(CB工法)工事

CB工法とはセラミック製の裏当て材を用いるエンクローズ溶接です。
溶接作業後に裏当てが外れ、目視による溶接部の外観検査が可能です。 大阪府と愛知工業大学が共同開発した、安定した品質重視の工法です。

CB工法の特徴
特徴1
信頼性の高い継手性能

建設大臣認定(評定)、建設省住指発第643号-2にてA級継手を取得しております。

特徴2
作業性の良い継手形状

圧接のように鉄筋を引きよせることがないので、継手施工後の調整が不要です。また裏当て材が完全に除去出来るので、せん断補強筋の配筋等、次工程が非常にスムーズです。

特徴3
安心出来る品質管理

溶接後に裏当て材を除去出来るため、溶接部の外観検査(VT)と超音波探傷検査(UT)が容易に行えます。このため安定した品質が確保でき、キレイな外観、高品質な溶接継手となります。

特徴4
スピーディーな溶接作業

CB工法は、鉄筋にCBセラミックスの裏当てをセットするだけで溶接作業ができるため、狭所でも容易に行えます。I形狭開先の半自動アーク溶接によりスピーディーな作業が可能です。

特徴5
可能性の広がる施工方法

CB工法は、圧接の様に鉄筋同士を引き寄せることがないので、既存建物からの打継やPCa工法、先組工法に対して非常に有効です。また継手位置は、圧接のように千鳥配筋(半数継手)をせずに芋継ぎ(全数継手)で接合することが可能です。(ただし、ヒンジゾーンを除く)

杭頭補強筋溶接工事

杭頭補強筋溶接とは、杭頭部とフーチングなどの基礎コンクリートとの融合方法の一つで、鋼管杭外周に補強鉄筋(異形棒鋼)を溶接する工法です。
従来からアパートやマンション、橋脚、浄水場、公共施設等の様々な現場で用いられている施工方法です。
アンカーボルトと補強筋の干渉が心配という方も、安心してSUGAYAにお任せください。
アンカーセット工事と共に施工することにより、杭頭補強筋工事からアンカー施工工事までの打合せが一度にできるため、工事現場での煩わしい調整を省くことができます。
また、状況に合わせて杭頭補強筋とアンカーセットの工程を組みかえながら施工を行うことができるので、工期の短縮にも繋がります。その他にもパイルスタッド・杭頭金溶接・NewJ-BARなどの複合した杭頭補強筋工事も一括で対応いたします。

フレアー溶接(半自動)工事一式

フレア溶接は鉄筋同士を重ね合わせた部分をアーク溶接を用いて接合する方法で、あらゆる工事において使用されています。
当社では、半自動溶接機を使用し、耐震補強工事・高速道路拡幅工事・橋梁工事などに技術を提供しています。
また鋼管杭の杭頭補強筋フレア溶接においては数多くの実績がございます。

DBヘッド製造・定着工法

DBヘッド定着工法は、鉄筋の先端にダクタイル鋳鉄製のリングを取り付け、その機械的引っかかりを曲げアンカーの代替えとする工法です。
近年の鉄筋工事における高強度化や太経化に伴い、従来の折り曲げ定着工法では、曲げ加工が困難であったり、定着の長さが長くなるなど、鉄筋施工上の問題が生じます。その課題を解消するのがDBヘッド定着工法です。